屋久島学ソサエティ エクスカーションのご案内 11月6日(金)・9日(月)
屋久島学ソサエティ第3回大会では野外で学ぶ自然観察会を企画しています。
専門家と歩くと、いつもの景色がなぜか輝いて見える、それは、ただ見ているだけではなく、深く知ることができるから・・・そんな体験を是非、この機会に!
■エクスカーション①「屋久杉の森の歴史~ヤクスギランド」
【日時】2015年11月6日(金) 13:00~17:30
【内容】ヤクスギランドを含む安房川支流荒川流域は、屋久島で最も降水量が多く、全国的にも貴重なスギ壮齢木の天然林が広がっているところです。このエクスカーションでは遊歩道を野外博物館に見立て、ヤクスギを主とする森林の生態と、薩摩藩や国有林による利用の歴史をたどります。
【進行】小原比呂志(屋久島野外活動総合センター)
【集合・解散場所】安房総合センター(移動は主催者の車を使います。)
【定員】13名
【対象】中学生以上。
【参加費】会員2,000円,非会員3,000円 (保険料を含みます) 当日受付でお支払いください。
※森林環境整備協力金(任意)300円 料金ではありません。ご希望の方はヤクスギランド入口で寄付をお願いします。
【催行条件】雨天決行。豪雨中止。
【持ち物】トレッキングシューズ,レインウエア,サブザック, 傘, カメラ,筆記具, 飲み物など。
【申し込み】ソサエティ事務局まで。その際下記の項目をお知らせください
1) 氏名 (ふりがな)
2) 年齢
3) 住所
5)携帯電話番号 6)循環器系・脳神経系・呼吸器系・筋骨格系・糖尿病・アレルギー等の深刻な既往症・持病のある方はその旨お知らせください。
申し込み yattaneyoca@ml.j-bee.com
■エクスカーション②「屋久島の基盤岩とマグマ大岩脈」
【日時】2015年11月6日(金) 13:00~17:30
【内容】屋久島の基盤岩となっている4000万年前の深海底地層「日向層群」。そこに生息していた生物達の生態を残す「ズーフィコス」化石と多様な生痕化石群。1500万年前の屋久島誕生期に貫入したマグマの大岩脈「落ノ川石英斑岩」。現地に立ち,触れ,それらの形成過程を知ることから,屋久島誕生のドラマに迫ります。
【案内人】安間 了(筑波大学),中川正二郎(屋久島地学同好会)
【集合・解散場所】文化村センター(移動は主催者の車を使います。)
【定員】10名
【参加資格】中学生以上。※後半に山道や断崖など危険個所があり,やや健脚向きです。
【参加費】会員2,000円,非会員3,000円 ※保険料,ガイドブック(改訂版)代含む。
※観察会当日受付でお支払いください。
【催行条件】少雨催行。荒天の際は文化村センター内でポスターや標本を使った地質解説(安間)やミニ講演会(屋久島の津波/中川)など3時間程度。※室内時参加費/会員1,000円,非会員1,500円。ガイドブック改訂版付き。
【持ち物】運動靴など歩きやすく滑りにくい靴,雨具,持っている人はヘルメット,カメラ,虫メガネ(口径の大きな方がよい),筆記具など。
申し込み
下記の項目をお知らせください
1)氏名
2)ふりがな
3)年齢
4)性別
6)住所(市町村名までで結構です)
7)電子メール または 電話 または FAX
8)(あれば)当日連絡の取れる電話番号、電子メール、携帯電話のメールなど 悪天候などで中止する可能性があるので、できるだけご記入ください。
9) 当日の交通手段、経路など
申し込みはこちら yattaneyoca@ml.j-bee.com
■エクスカーション③ アサギマダラマーキング会
【自然に親しむ集い】
○日 時:平成27年11月9日(月)9:00~12:00(受付8:30~)
アサギマダラは、秋になると日本本土から南西諸島・台湾へ旅をすることで知られているチョウです。今回のマーキング会では、このアサギマダラの羽に油性のフェルトペン等でマークを付け、放します。もしかすると、屋久島でマークしたチョウが、さらに南で再捕獲されるかもしれません。ぜひ、ご参加ください♪
講 師:久保田 義則(鹿児島昆虫同好会)
金井 賢一(鹿児島県立博物館)
○場 所:屋久島町まごころ市 ぽんたん館 集合(尾之間地区、原地区周辺を回ります。)
※ぽんたん館裏 営農支援センターの駐車場をご利用ください。
○参 加 料:1人 200円(保険代、網代) ○対 象 者:興味のある方ならどなたでも
○募集人数:20名(先着順)
■服装・持ち物:動きやすい服装、帽子、飲み物(網はこちらで準備します)
■そ の 他 :悪天候等のため中止する場合は、11月8日(日)19時までに電話連絡致します。参加をキャンセルする場合は、11月8日(日)17時までに必ず屋久島自然保護官事務所までご連絡ください。(当日緊急連絡先:090-5743-8269)
★申 込 先:屋久島自然保護官事務所
Tel:0997-46-2992/FAX:0997-46-2977/E-mail:RO-YAKUSHIMA@env.go.jp
申し込みの際は、①住所、②氏名、③年齢、④連絡先電話番号(固定電話及び携帯電話)を必ずお知らせください。
★申込期間:平成27年10月9(金)~10月30日(金)
定員に達し次第、募集を締め切らせて頂きます。
共催:環境省九州地方環境事務所、(公財)屋久島環境文化財団、屋久島学ソサエティ、屋久島町
■エクスカーション④「西部地域の動物と森」
日時:11月9日(月)8:30~12:00
概要: 屋久島西部地域には、ニホンザルの亜種であるヤクシマザル、ニホンジカの亜種であるヤクシカがたくさん住んでいます。林道沿いのサルやシカは、比較的、人 に慣れているので、ゆっくり観察できるかもしれません。また、一部のサルやシカには名前がつけられており、継続的に観察されています。動物はなかなか、こちらの思うようには動いてくれませんが、チャンスがある限り、できるだけ長く動物を見ようと思います。
講師:杉浦秀樹(京都大学野生動物研究センター)、藤田志歩(鹿児島大学共同獣医学部)、 鈴木滋(龍谷大学国際学部)、滝澤玲子(京都大学野生動物研究センター)
定員:約10名
参加費:大人200円、高校生以下100円(1人あたり、保険代として) 当日現地にてお支払いください。
集合・解散
・自分の車で来る方 8:30に屋久島町永田・永田灯台入り口(県道灯台看板有り)に集合。
・栗生方面から来られる方は、半山2号橋と半山3号橋の間の道路が広くなった所に、8:50までに来てください(カーブミラーの番号が32と33の間です。N30.36574,E130.38655)。
・西部林道にて11:30~12:00に解散します(動物の都合で多少前後します)。
・車のない方 申込時に、お知らせください。
持ち物:天候が怪しい時は、傘などの雨具。寒そうなら、防寒具。 あれば双眼鏡。メモ帳、筆記用具。 お子さんには、やや時間が長いので、おやつをお持ちいただいても結構です。
雨天の場合は、中止します。
申し込み:下記の項目をお知らせください
- 1)氏名
- 2)氏名 (ふりがな)
- 3)年齢
- 4)性別
- 5)屋久島学ソサエティの会員/非会員
- 6)住所
- 7)電子メール または 電話 または FAX
- 8)(あれば)当日連絡の取れる電話番号、電子メール、携帯電話のメールなど 悪天候などで中止する可能性があるので、できるだけご記入ください。
- 9) 当日の交通手段、経路など
申し込み先: office@yakushimaology.org
屋久島学ソサエティ第3回大会 11月5日(金)~9日(月)
2015年度屋久島学ソサエティ第3回大会は、鹿児島県国民文化祭に屋久島町が主催する催しのひとつとして開催します。国民文化祭かごしま2015は「~文化維新は黒潮にのって~」をサブタイトルに掲げています。今回の屋久島学ソサエティでは、黒潮の流れの中にある屋久島の自然環境や伝統文化を見つめ、<南へのまなざし>や<南からのまなざし>というキーワードを軸に2つのテーマセッションを企画しました。ひとつは昨年度のテーマセッション「屋久杉のすべて」を黒潮がつなぐ「古代杉」という観点からさらに理解を深めるセッション。もうひとつは古い琉球の旋律が残る屋久島の古謡「まつばんだ」の源流を探り、今に歌い継ぐ試みと、「岳参り」に代表される屋久島のお岳や自然そのものを神として崇める自然信仰や、アニミズムの現代性について鎌田東二さんと共に語るセッション。さらに宮古島(『スケッチオブミヤーク』)と久高島(『久高オデッセイ第三部 風章』)という2本の南の島の記録映画を通して<南へのまなざし>を育み、琉球弧の島々と日本列島における屋久島の位置付けや、屋久島とは何かを探求します。
また、三浦雄一郎さんによる講演会や安間了さんの地学講演会、渓畔林研究会等もりだくさんのプログラムです。
もちろん屋久島学ソサエティ会員のポスター発表もあります。今回はポスターの前でのコアセッションだけでなく、ホールの舞台上でポスター紹介タイムも設けました。エクスカーションも6日午後と9日午前に多彩なコースを設定しています。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。
- 開催場所 :大会会場: 屋久島離島開発総合センター(宮之浦)
5日講演会/映画上映: 屋久島環境文化村センター映像ホール(宮之浦)
- 入場無料
- 主催 : 屋久島学ソサエティ/屋久島町国民文化祭実行委員会
- 共催 : 京都大学 霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院/公益財団法人屋久島環境文化財団
- HPアドレス:http://yakushimaology.org/
- 屋久島学ソサエティブログ:http://yakushimagakusociety.hateblo.jp/
■屋久島学ソサエティ事務局 0997-44-2965 手塚田津子yattaneyoca@ml.j-bee.com ■屋久島町環境政策課 0997-42-0100(代)岩川卓誉 kankyo@yakushima-town.jp |
●大会プログラム
○11月5日(木)
18:30~20:30 ■講演会■屋久島研究講座■場所:屋久島環境文化村センター■
「黒潮めぐる南西諸島の地質と成り立ち - プレート・マグマ・屋久島・口永良部島 -」
講師:安間了(筑波大学生命環境科学研究科)
⇒6日には安間先生と屋久島地学同好会の中川正二郎さんの案内でエクスカーションを行います詳細はこちらへ⇒ エクスカーション | 屋久島学ソサエティ
○11月6日(金)
18:30~20:30 ■映画「スケッチオブミヤーク」監督:大西功一 104分
■場所:屋久島環境文化村センター映像ホール
〔宮古島で歌いつがれてきた神歌の世界を描いたドキュメンタリー映画〕
○11月7日(土)
8:30~10:30 ■ポスター各自掲示
8:30~10:00 ■理事会
10:20~10:30 ■開会挨拶■湯本貴和(屋久島学ソサエティ会長)、荒木耕治(屋久島町長)
10:30~12:00 ■講演会■三浦雄一郎(プロスキーヤー・・クラーク記念国際高等学校校長)
「攻める健康法」~80才・エベレスト登頂~
13:00~15:00 ■テーマセッション1「黒潮がつなぐ古代杉の世界」■屋久島研究講座と共催
佐渡島:崎尾均(新潟大学農学部・付属フィールド科学教育センター佐渡ステーション)
年代解析:佐々木尚子(京都府立大学大学院生命環境科学研究科)
樹齢や樹形がそろった植林のスギではなく、ヤクスギを含めた隠岐島や佐渡島に現存する樹齢を重ねた「異形のスギ」を「古代杉」と名づけてみたい。ヤクスギの謎はただ屋久島のスギを研究しているだけでは解明できず、最終氷期最盛期に残存していた他の地域のスギとの比較によって理解できる部分もあるはずだ。隠岐島や佐渡島では、一見ヤクスギに似た「異形のスギ」がみられることが広く知られるようになった。このセッションでは、各地の古代杉の特殊性と共通性について専門家を交えて比較し、その情報交流を通してヤクスギの理解を深めることを目的とする。
15:00~15:30 ■ポスター紹介タイム(ホール)
15:30~16:30 ■ポスターセッションコアタイム(ロビー)
16:30~17:00 ■2015年度屋久島学ソサエティ総会(ホール)
18:00~20:00 ■懇親会 場所:屋久島観光センター 会費:4000円
大会会場から送迎あり 事前の申し込み必要 下記事務局岩川まで 7日、8日の弁当(実費)の注文も受付ています。
○11月8日(日)
19:30~12:00 ■渓畔林研究会■
13:00~17:30 ■テーマセッション2「屋久のお岳をおろかに思うなよ」■屋久島研究講座■
13:00~15:15 ■2-1「古謡『まつばんだ』の源流を探って」
演奏:宮城竹茂(琉球古典音楽野村流松村統絃会)
講演:杉本信夫(作曲・沖縄伝承音楽研究)
お話:野呂正和(元屋久島高校音楽教師 )
うた:まつばんだ受け継ぎ隊 地元歌者
屋久島に古くから伝わる古謡「まつばんだ」に焦点をあてる。屋久島の代表的な民謡のこのうたは琉球音階が色濃く、古代からの黒潮に乗った交流により琉球音律が北上し屋久島に定着して歌いつがれてきたと思われる。しかし残念なことに今ではほとんどすたれかけている。また、湯泊集落に伝わる伝統芸能「傘踊り」の音律も琉球音楽に起源を持つ。古謡「まつばんだ」のルーツを求め、屋久島と琉球との交流の歴史やつながりを探りながらこの歌を屋久島の貴重な遺産として復活させ、芸能やうたを通じた琉球弧の文化的な伝播の一端を明らかにしたい。
15:30~16:10 ■2-2 基調講演「聖なる島・屋久島の可能性」
16:10~17:30 ■2ー3 座談会:「屋久島の自然信仰『岳参り』」
登壇:鎌田東二、岳参りを行っている地区の中から、永田・吉田・宮之浦・楠川・湯泊・栗生の方々
古来、琉球弧を行き交う交易船は、屋久島のお岳を航海上の重要な目印とし、水量が豊かな川で台風をやり過ごす避難所と認識していた。一方、屋久島の各集落では大切な行事として「岳参り」が受け継がれてきた。この神仏習合の行事は、海とお岳を結んで豊穣と繁栄を願うひとつの信仰のかたちであった。聖なる島・屋久島である。今なお屋久島頂上部の巨岩やヤクスギの巨木は、わたしたちに宗教宗派を超えた自然への畏敬の念を抱かせ、それはアニミズムに通じるものがある。科学技術という神話を単純には信じることのできない現在、聖なる島・屋久島の新しい可能性を探りたい。
18:30~20:30 ■映画上映「久高オデッセイ[第三部 風章]」監督:大重潤一郎 95分
■場所:屋久島環境文化村センター 映像ホール
〔沖縄島の東に浮かぶ「神の島」と崇められてきた久高島の記録映画〕
●エクスカーション
■11月6日(金)13:00~17:00
①「屋久杉の森と歴史~ヤクスギランド」◎400年間の伐採の痕跡から、森と人間とが影響し合ってきた屋久島の歴史を読み取る、知的好奇心に満ちたショートツアー
□講師:吉田茂二郎(九州大学農学研究院)・小原比呂志(屋久島野外活動総合センター)
②「屋久島の基盤岩とマグマ大岩脈」◎屋久島の基盤岩「日向層群」と生痕化石群。屋久島誕生期のマグマの大岩脈「落ノ川石英斑岩」を訪ねます
□講師:安間了((筑波大学生命環境科学研究科)・中川正二郎(屋久島地学同好会)
■11月9日(月)8:00~12:00
③「アサギマダラマーキング会」◎
アサギマダラは、秋になると日本本土から南西諸島・台湾へ旅をすることで知られているチョウです。今回のマーキング会では、このアサギマダラの羽に油性のフェルトペン等でマークを付け、放します。もしかすると、屋久島でマークしたチョウが、さらに南で再捕獲されるかもしれません。ぜひ、ご参加ください♪
□講師:久保田義則(鹿児島昆虫同好会)・金井賢一(鹿児島県立博物館)
④「西部地域の動物と森」◎
屋久島西部地域には、ニホンザルの亜種であるヤクシマザル、ニホンジカの亜種であるヤクシカがたくさん住んでいます。林道沿いのサルやシカは、人に慣れているので、ゆっくり観察できるかもしれません。また、一部のサルやシカには名前がつけられており、継続的に観察されています。動物はなかなか、こちらの思うようには動いてくれませんが、チャンスがある限り、できるだけ長く動物を見ようと思います。
□講師:杉浦秀樹(京都大学野生動物研究センター)・藤田志歩(鹿児島大学共同獣医学部)・鈴木滋(龍谷大学)
■別途参加費(会員割引有り)が必要です。申し込みは下記事務局(手塚)まで
- ポスター発表
■期間:11月7日8:30~11月8日17:30
ホールでのポスター紹介タイムと各ポスター前でのコアタイムがあります。
■場所:屋久島離島開発総合センターロビー
○各自で掲示・片付けを行うこと
○発表内容は「屋久島学」3号に掲載します
■申し込みは下記事務局(手塚)まで
- 交流会
■日時:11月7日(土)18:00~20:00
■場所:屋久島観光センター(宮之浦港近く)
■会費:4000円/人
■形式:ビュッフェ形式
■送迎について:大会会場(総合センター)と観光センター間を2台(ハイエース10人乗り・ノア7人乗り)がピストン往復します。(大会会場から交流会会場までは車で約5分です)
行き:17:30~17:50 総合センター→屋久島観光センター ピストン
帰り:20:10~20:40 屋久島観光センター→総合センター→田代別館 ピストン
■申し込みは下記事務局(岩川)まで
- 屋久島への交通機関
■高速船トッピーロケット https://www.tykousoku.jp/
■フェリー屋久島2 http://ferryyakusima2.com/
■屋久島学ソサエティ事務局 手塚田津子 TEL/FAX:0997-44-2965 yattaneyoca@ml.j-bee.com ■屋久島町環境政策課 岩川卓誉 TEL 0997-42-0100(代) kankyo@yakushima-town.jp
●大会会場:■ 屋久島離島開発総合センター(宮之浦) 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦1593番地 電話0997(42)0100(代)(屋久島町役場宮之浦支所) ●5日講演会・映画上映:■屋久島環境文化村センター映像ホール 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦823番地1 電話0997(42)2900
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第2回大会テーマセッションの文字お越しをして下さる方を募集します!
会誌「屋久島学」編集理事よりお願いします。
「屋久島学」2 第二回大会の内容として
(1)エクスカーション屋久杉ランド
(2)エクスカーション地質
(3)テーマセッション山のトイレ
(4)ヤクタネゴヨウ植樹祭
(5)テーマセッション屋久杉の全て自然科学編
(6)エクスカーション西部林道
の内容を,原稿起こしする必要があります。
さて,割り振りの立候補を募集します。
上記(2)~(6)については,ビデオで撮影した様子があります。
B-rayまたはDVDにてお送りしますので,執筆者はそれを原稿起こしし,
話題提供者などに確認をしてもらう必要があります。
期日についてはまだ確定しませんが,事務局または総務理事から
11月の第3回大会に向けての日程が示されれば,
逆算して締切などが判明するはずです。
まずは原稿起こしをしてくださる方を募集します。
「屋久島学」投稿規定
屋久島の「知のプラットフォーム」として,研究者は最新の研究成果をわかりやすく島の住民に伝え,また島の住民は島に住んでいないとわからない実情や実感を島外の研究者に伝えることでお互いに学びあうこと,細分化された学問分野と島の現実を横断的に結んで真の問題解決のために必要な知識を共有し,実践につなぐこと―そこに屋久島学ソサエティの果たすべき役割があります。
上記の趣旨に沿うように,会誌「屋久島学」では以下の点に留意してご執筆ください。
1)研究者が投稿する際には,新聞と同等程度に理解してもらえることを念頭に,専門用語には解説を付けるなど工夫してください。漢字や仮名遣い,基本用語も,新聞を基準にしてください。
2)屋久島の住民や屋久島に興味関心が高い方は,日頃から独自に調査したり,疑問に思って調べてみたりしたことなどを投稿してください。その際,結論が出ていなくても問題提起という形で投稿し,調査研究を継続されてかまいません。投稿することで,協力や助言が受けられるかもしれません。
興味関心のある人が参照できるような会誌にするために,幅広い方々からの投稿をお待ちしております。なお,編集の簡便化を図るために,以下の要領にしたがって投稿ください。
1.投稿できるのは正会員とします。なお,理事会の要請により,会員外に投稿を依頼する場合は,これにあたりません。
2.言語は日本語とします。なお,英語の要約などを掲載する場合には,日本語訳を併記してください。
3.内容は屋久島(口永良部島を含む)に関連するものであれば,ジャンルを問いません。また,大会のテーマセッションなどは採録し,大会不参加の会員にも伝えるようにします。
4.文章はできるだけMS Wordあるいは一太郎で作成し,デジタルファイルで提出してください。なお,手書きで投稿されたい場合には,個別に編集理事までご相談ください。
5.表はMS Excelで作成し,別ファイルで提出してください。
6.図や写真は高解像度のJPEGなどで保存し,本文には貼り付けずに,別ファイルで提出してください。なお,デジタル化できない方は,個別に編集理事までご相談ください。会誌のpdfではフルカラーですが,印刷は原則白黒です。
7.本文に関しては以下の点をご留意ください。
①本文は横書き2段組を原則とします。体裁は編集理事で整えて著者に提示しますので,「図をここに入れて欲しい」などの要望は個別にご相談ください。
②句読点は「,」「。」を使用してください。なお,引用文献の際に使う「.」はその限りでありません。
③数字やアルファベットは全て半角で入力してください。
④km2などの単位は,機種依存文字で変換せず,「k」と「m」と「2」を入力してください。上付き文字にできない場合には,赤字にして提出するなど,注意を促してくだされば編集で変換します。
⑤カッコは原則全角“()”を使ってください。カッコの前(あるいは後ろ)と,カッコの中身が英数字の場合のみ,半角“()”を使用します。
例) 金井(2014) Kanai(2014).
⑥引用した文献は,必ず出典を表示してください。また,引用文献一覧を原稿末尾に作成してください。
⑦著者は所属および連絡先(電話番号は避け,できるだけe-mailまたは住所)を原稿に示してください。
8.投稿された原稿の採否は,しばらくの間,編集理事および会長・副会長・総務理事にて判断します。また,編集理事から改訂の提案を行う場合もあります。
9.著者には投稿論文のpdfを差し上げます。別刷は原則作成しませんが,必要な方は個別にご相談ください。
10.投稿先は編集理事:金井まで
e-mail)viola-kk@po.synapse.ne.jp
メールは1通で約10MBまで受け取れます。
郵送)〒899-4321 霧島市国分広瀬2-32-21
(多数の画像などは,CD等で郵送ください)
屋久島学ソサエティ第2回大会報告
14日のテーマセッション2
「屋久杉のすべて(自然科学編)」(
西部林道のエクスカーションでも参加者13名は全員島内で、
ポスターセッションの会場も賑わいました。
14日「ヤクタネゴヨウの森づくり植樹祭」
主催:屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊 共催:屋久島学ソサエティ/毎日新聞社
場所:屋久杉自然館 ヤクタネゴヨウ苗の里帰りプロジェクトの一環で10月から募集していた里親さんに苗をお渡しする日でもありました。
ソサエティ参加の皆さんと、屋久島の里親さん、約50名の参加で50本のヤクタネゴヨウの苗を植えました。今は杉林の中の小さな苗ですが、20年後、50年後、100年後には立派なヤクタネゴヨウの森になるよう、大切に育てましょう。
ヤクタネゴヨウについて、そして今回植樹する苗の由来について話す金谷整一((独)森林総合研究所)さん。
植樹後、皆で「ふるさと」を大合唱
12日エクスカーション コース①「ヤクスギランド」
案内人:高嶋敦史(琉球大学与那フィールド)+古賀顕司(フォレック)
ヤクスギランドのエクスカーションには9名(島内6名・島外3名)参加されました。屋久島の林内では至る所で見かける「杉の倒木」。その上に新たな杉が芽生えるまでには倒れてからなんと100年くらいの時間を必要とするそうです。ヤクスギ林の動態を継続調査されてきた高嶋敦史さんの説明に、屋久杉への関心が高い参加者からの質問が相次ぎ、「もっと一緒に歩きたかった」との意見が出るほどの内容の濃い時間となりました。(レポート・写真提供 渡部幸さん)
12日エクスカーション コース②「地学:付加体堆積岩」
案内人:中川正二郎(屋久島地学同好会)+小原比呂志(屋久島野外活動総合センター)
地質エクスカーションは4名の参加で、雨をかいくぐるように海岸の興味深い地学ポイントをめぐってきました。
①春田海岸では津波・海岸段丘と波蝕ベンチ・離水サンゴ礁・石畳の石の見分け方。②早崎鉱山跡では壮絶な海食崖の堆積岩に含まれるタングステン鉱脈と水晶、貫入する早崎花崗岩、採掘坑道。③楠川海岸では砂岩頁岩互層のなかに見られるさまざまな付加体構造と、とにかく盛りだくさん。
熱意と知的好奇心あふれる講師中川正二郎さんのリードで、悪天をものともせずに巡検を続けた参加者のみなさんは、「なにげないものでしかなかった石や岩が、まるで違うものに見えてくる」「地質でこれほどエキサイティングな内容が楽しめるとは」と興奮気味でした。講師・スタッフと合わせて6名という小さなチームで、エコツアーとしてはベストサイズでしたが、ちょっともったいなかった感もありました。(レポート・写真提供:小原比呂志さん)
15日エクスカーション コース③「西部照葉樹林」
案内人:湯本貴和(京都大学霊長類研究所)+真津昭夫(ネイチャーガイドオフィスまなつ)+小原比呂志(屋久島野外活動総合センター)
参加者は総勢13名。やや湿潤な東部の森を愛子岳山麓で、乾燥気味な西部の森を半山で観察。生態学の基本から最先端の森の分析まで幅広い話題が織り込まれ、充実したフィールドワークになりました。
「かつて言われた陰樹と陽樹という概念は今は使わない。ギャップができるのを種の状態で待つか幼樹の状態で待つかの違いだ」
湯本さんの言葉ですが、このように、生態学の現在の水準で森全体を見渡す経験はなかなかできるものではありません。帰り際にはサルの群れに出会い、日本のサル研究の中心的役割を担ったまさにその現場で、鈴木さんから群れの盛衰のドラマについて話を伺えるというすばらしい経験ができました。参加者には若手のガイドが多く、照葉樹林についてきちんと学べる貴重な機会でした。帰りの車内でも話題は尽きず、解散後も有志で湯本さんを囲んで食事会まで行われるなど、大変な熱気でした。(レポート:小原比呂志さん、写真提供:渡部幸さん)